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第3回 “二段階の戦い”という人生の秘訣

第3回 “二段階の戦い”という人生の秘訣

世界宗教としての創価学会

佐藤 ところで、塙さんの出身校・龍谷高校というと、たしか浄土真宗本願寺派の本山(西本願寺)の系列でしたね。龍谷大学出身の「どおくまん」というマンガ家が描いた『京都札の辻下宿』『嗚呼!! 花の応援団』というマンガがあります。
 彼らの学園マンガは龍谷大学をモデルとしており、応援団室や武道場に「他力本願」という掛け軸がかかっているのです。ギャグの一環なのかと思いきや、浄土真宗は他力本願の宗教ですからギャグではありません。
 そうなんですよね。念仏を唱えれば極楽浄土に行ける、念仏を唱えて死んでいけばみんな幸せになれると思っています。龍谷高校に通っている時代の僕は、このあたりの教えにまったくソリが合いませんでした。
佐藤 私が信じているキリスト教も、気をつけないと受け身の他力信仰になって人間の主体的な努力を放棄してしまう危険がある。創価学会員が信じる日蓮仏法は、およそ他力本願ではありません。何が起ころうとも、学会員は「今ここに私がいる」ことから絶対に逃げない。現実を受け止めて出発し、信仰を通じて未来を変えていこうと努力します。

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土屋 僕らの信心では「宿命を使命に変える」と受け止め、どんなに大変な局面に立とうとも「自分にしかない使命があるのだ」と奮起します。
佐藤 教科書にはキリスト教やイスラム教、仏教が「世界宗教」と書かれています。キリスト教は北米や中南米、西ヨーロッパにかけて大きく広がりました。イスラム教はアフリカや中東を中心に広がり、東南アジアではインドネシア、フィリピンのミンダナオ島あたりまで伸びています。
 それに対して仏教は長い間、東アジア、東南アジア限定の「世界宗教」でした。こういう言い方をすると「アメリカのサンフランシスコに浄土真宗の坊さんはいる。フランスのパリでは禅の研究が盛んだよ」と言う人もいるでしょう。浄土真宗の僧侶がアメリカに進出したのは主に日本人移住者のためですし、ZENが一時期欧米でブームになったのは、今で言う「クールジャパン」の延長です。
土屋 つまり、これまでは仏教が本質的に「世界宗教」化したわけではなかった・・・。
佐藤 そうなんです。SGI(創価学会インタナショナル)は今や世界192カ国・地域に広がりました。国籍や民族、文化の違いを超克して仏教の世界宗教化を実現したのは、数ある仏教団体の中でSGIが初めてです。
 SGIが世界の隅々まで広がると同時に、創価学会員の皆さんは日本国内においても地道な広宣流布を進めています。ナイツのお二人は芸能界で活躍されながら、自分が創価学会員であることを隠していません。
 こうして佐藤さんと信心について語り合っているくらいですからね。(笑)
佐藤 自分がどんな宗教を信じているのかきちんと表に出しながら、堂々と芸能活動を展開されている。お二人の漫才を見る人はみんな楽しく笑い、その笑いは誰かをさげすんだりおとしめたりするものではありません。笑いを通じて共感を得ながら、お二人の姿そのものによって、自然な形で創価学会への偏見を取り除かれている。
 創価学会の外にいる私から見ると、ナイツのお二人の活動は、SGIの世界宗教化の流れとリンクしていることがよくわかります。
 そうなんですか! やっている本人はまったく意識していませんけど。(笑)
佐藤 重要な仕事をやっている人ほど、本人はそのことを意識していないことが多いのです。

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