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第1回 笑いの哲学

第1回 笑いの哲学

創価大学落語研究会で誕生したナイツ

対談風景

対談風景

佐藤 優 ナイツのお二人にお会いできるのを楽しみにしていました。

土屋 伸之 佐藤さんは創価学会員の僕らよりも創価学会にくわしいので、今日は少し緊張しています。

佐藤 いえいえ。私はプロテスタントだから、皆さんから見たら「内道」に入れない「六師外道ろくしげどう」のさらに外側です。(笑)
【※編集部註:「六師外道」とは仏教(内道)に対し、非仏教的な思想(外道)を唱える6人の古代インドの思想家を指す】

塙 宣之 冒頭からいきなりハラハラする発言ですね。(笑)

佐藤 ナイツのお二人は創価大学落語研究会の出身です。皆さんのお仕事を見ていると、創価大学で学んだるぎなき原点があることが分かります。創立者の池田大作・創価学会名誉会長に喜んでいただきたい、という根本のところがブレていません。

 私は外交官時代から、多くの創価学会員と接してきました。創価学会員――特に創価大学出身者は、どんな社会的立場になろうとも学生時代の根っこがしっかりしているところがすごい。お二人はどうして創価大学に進学したのですか。

 僕は小学校のときからお笑いをやりたいと思っていまして、ダウンタウンさんにあこがれていました。佐賀の高校に通っていた頃にお笑いの大会で優勝して、福岡の吉本興業に所属することが決まったんですよ。ところが親が「息子は創価大学に行かせます」と吉本興業に電話をかけて、福岡行きの話を断ってしまいました。

 でも将来、お笑い芸人になるためには、福岡よりも東京に行ったほうがいいのかもしれない。そう思いなおして、佐賀から東京・八王子の創価大学に進学して落語研究会(通称「落研おちけん」)に入りました。

佐藤 土屋さんはもともとお笑い志望だったんですか。

土屋 僕は創価高校から創価大学に進学したんですけど、公認会計士の試験に挑戦するため、大学2年生の秋まで1日10時間勉強していました。試験勉強の疲れをやすために、塙さんがやっていた落研のライブを見に行っていたんです。「これは楽しいものを見つけたな」と思いました。

佐藤 公認会計士への挑戦をやめちゃったんですか。

土屋 勉強に全然ついていけなかったからです。自分には難関の国家試験を突破できる実力はないと思ったので、大学2年の秋にスパッとあきらめて落研に入りました。

佐藤 土屋さんの力をもってすれば公認会計士試験にも合格したと思います。

土屋 ありがとうございます。落研に入部後、1学年上の先輩だった塙さんから「一緒にお笑いをやろう」と誘われて今に至ります。2001年、塙さんがボケ、僕がツッコミ役でナイツを結成しました。

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