対談 与党・公明党の使命と責任を問う

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憲法9条は改正せず公明党と憲法論議

御厨 公明党は「加憲」という立場です。憲法9条についてはどうお考えですか。
山口 憲法9条の政府解釈は長い時間をかけて固まっており、平和安全法制を作る際にも9条の解釈の限界をはっきり定めました。その論議を自己否定するような憲法改正論議はする必要がありません。平和安全法制によって日本の安全を確保し、国際社会とも折り合いをつけられるようになったのですし、9条の改正は必要ではない。これが公明党の立場です。
 安倍首相自身も「憲法9条の改正は国民の理解が得られていない」と再三にわたって明言しました。高村こうむら正彦副総裁も「10年先、何年先かは別だが、憲法9条が改正される可能性はゼロだ」と言っています。10年後も安倍さんが総理・総裁を務めているとは考えにくいですし、「安倍首相の代には憲法9条改正は困難だ」と言っているに等しいわけです。
 谷垣禎一さだかず幹事長は「憲法改正は野党第一党と折り合うものからやるべきだ」と言っています。たとえ自公が衆参両院で3分の2の勢力を握ったとしても、民進党を抜きにした憲法改正はやりません。
御厨 山口代表の立場は明快ですね。公明党は、自民党と野党との調整力を担保できます。憲法をめぐるお話でも、公明党が「総合政党」へと成長していることを実感します。

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山口公明党代表

山口 公明党は私が代表になってから、合計5回の国政選挙を経験しました。今や党内では私が最年長世代です。党内の世代交代を進めるためにも、近年の選挙では弁護士や外交官、医師など実社会で仕事の経験を積んだ若い人材を登用してきました。
 私が1990年に衆院選に初出馬したとき、弁護士の先輩である神崎武法たけのり代表(当時)から「新しい公明党を作りたい」と説得されて決断したものです。今回参院選に出馬した公明党の若い人たちも、私と同じ志向をもっているのではないでしょうか。
 それぞれの分野で大きな成果を出し、自分の仕事に強い誇りと自信をもっている人が、あえて政治の世界に飛び込む。「現代的出家しゅっけの志」とでも言いましょうか、これには相当な勇気と決断が必要です。
御厨 なるほど、「出家の志」ですか。山口代表ならではの究極の表現です。
山口 そういう決意で政治の世界に飛び込んできてくれた若い議員と共に、公明党は良い意味でますます変わっていかなければいけません。

(2016年『潮』9月号より転載)

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