「いま、公明党が考えていること」

第3回 「国民連合政府」構想を掲げる共産党の本質

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SGIの世界宗教化と公明党の与党化

 イエスが死去したあと、パウロという人が出てきました。パウロはキリストという人を直接は知りません。弟子パウロは「パリサイ派はわれらが先生の教えとは違う」と言って、宗門とけつべつしました。宗門との訣別によって、ユダヤ教からキリスト教が生まれたのです。宗門と訣別したあと、パウロはユダヤの地を離れて世界宣教を始めました。この流れは、宗門との訣別後に大きく世界広宣流布を展開したSGIと同じです。

 さらに時代は少し下り、西暦313年のミラノちょくれいによってキリスト教が公認化されました。野党からキリスト教が、ミラノ勅令によって与党化したのです。自公政権はまさに、創価学会の世界宗教化というプロセスと並行して誕生しました。創価学会と価値観を共有する公明党が与党化していくのは、キリスト教の歴史に照らして当然の流れだと私は思います。

 そもそも、野党と与党は決定的に違うわけです。野党はカッコいいことだけを言っていればいい。財源のことなんて何も心配せず、「戦争は絶対反対」と言っていればいいのです。現実に戦争を止めるかどうかは、野党には関係ありません。

 元野党だった政党が与党化すればかならず非難されます。公明党議員にとっては、胃袋がちぎれるほど苦しいときもあるでしょう。しかし公明党が野党ではなく与党にいれば、民衆に根ざした政治ができます。具体的な成果を出せます。

 多くの宗教は、最終的にはすべての課題をあの世にぶん投げてしまうものです。SGIはそうではありません。SGIはきわめてがん的な宗教です。自分たちが生きているうちにこの世の問題をきちんと処理し、この世で幸せになっていくことを追求する。SGIとはそういう宗教なのです。

 現世利益を否定しない此岸的宗教だからといって、「創価学会はご利益宗教だ」とする人もいます。でも考えてみてください。この地上でご利益を見つけることすらできない宗教に、あの世のことなんてわかるわけがない。(会場大拍手)

 真理とは具体的であるべきです。創価学会の皆さんはきちんとした普遍的価値観と生命観に根ざし、自分たちがいまいる場所を幸せにしようと日々活動されています。公明党の支援もその活動の一環です。創価学会の皆さんにとってこれは重要な政治闘争であり、同時に信仰の戦いでもあります。

 こういった物言いは、決して政教分離の原則に反するわけではありません。皆さんは堂々と公明党を支援してかまわないのですし、私も創価学会と公明党の活動にますます期待しています。(終わり)

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