「いま、公明党が考えていること」

第3回 「国民連合政府」構想を掲げる共産党の本質

第3回 「国民連合政府」構想を掲げる共産党の本質

「北方領土22島返還」という共産党の無責任な政策

 北方領土についても、共産党には大きな問題があります。新党大地の鈴木宗男さんがなぜ民進党とたもとを分かち、安倍総理の自民党と連携することを決めたのでしょう。最大の問題は北方領土です。

 民進党と共産党は、北海道5区の衆議院補欠選挙(2016年4月24日)で共闘しました。共産党は、北方領土についてどう考えているのでしょう。共産党は北方4島(はぼまいぐんとうしこたんとう国後くなしりとう択捉えとろふとう)だけでなく、国後島や択捉島、ウルップ島からシュムシュ島まで千島列島のすべて(20島)、これに歯舞島、色丹島を加えて「22島すべてを返せ」と要求しています。4島返還どころか、22島返還というものすごくきょうれつなナショナリズムを主張しているのです。

 ただし22島返還の実現方法は「サンフランシスコ平和条約2条c項(※千島列島放棄条項)の破棄」だという。まったくもって現実的ではなく、無責任かつ孤立主義的な主張を共産党はしているのです。

 民進党は北海道で共産党と組むにあたり、北方領土問題について真面目に考えたのでしょうか。民進党は北方領土について、共産党とひと言も話をしていないとしか思えません。民進党が北方領土について真面目に考えていないのは明らかですし、鈴木宗男さんから見限られてしまうのは当然と思います。

 日本共産党中央委員会が決めれば、共産党の人たちは明日から違うことを平気で言います。ということは、中央が再び主張を変えれば、たちまち党全体の主張が変わるということです。現在の共産党とは、いわば「ナショナリズム(国家主義)を核にした奇妙な宗教を信じる宗教政党」なのです。このような共産党の思想は公明党の皆さんの価値観とは異なりますし、私の価値観ともあいれません。

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