「いま、公明党が考えていること」

第2回 「核廃絶」への道筋と「軽減税率」導入の本当の効果

第2回 「核廃絶」への道筋と「軽減税率」導入の本当の効果

2016年6月11日、公明党時局講演会に佐藤優さんが登壇。電力ホール(宮城県仙台市)で開かれた講演の内容を3回にわたって抄録する。

政教分離の本義を明確にした公明党・山口那津男代表

 2016年4月、私は公明党・山口那津男代表との対談集『いま、公明党が考えていること』(潮新書)を発刊しました。この本の中で、山口代表はご両親についても詳しく語っています(第1章参照)。

 山口代表のお父さんは公務員だったため、創価学会入会には当初強く反対していたそうです。ご自身の病気をきっかけにお父さんは入会し、熱心な創価学会員になっていきました。山口代表のお母さんは、お父さんよりもずっと前に創価学会員になり、特別支援学級の先生として自分の信念を強くもちながら仕事をしていたことがわかります。素晴らしいご両親に育てられながら、山口代表も高校生時代から創価学会の活動に参加していきました。

『大衆とともに 公明党50年の歩み』(公明党史編纂委員会)という本も、ぜひ読んでいただきたいと思います。巻頭グラビアには〈池田大作公明党創立者(創価学会会長=当時)〉というキャプション付きで写真が掲載されています。

 山口那津男代表が『公明党50年の歩み』に書かれた「はじめに」には、以下の記述があります。こういう記述が公式の公明党史にしっかり記録されたことは、極めて重要です。

〈公明党は1964(昭和39)年11月17日に、池田大作創価学会会長(当時)の発意によって結成された。「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」(池田大作公明党創設者)の指針のもとで、大衆福祉の実現をめざして、活発に活動を展開し、本年2014(平成26)年11月17日、結党50年の佳節を迎えた。〉

 対談集『いま、公明党が考えていること』で私は、『公明党50年の歩み』をめぐる山口代表の発言についてこう述べました。

〈この本が出て以降、私の周辺では、「いままで公明党の会合に出ても、創価学会のことは誰も口にしなかった。創価学会との関係について山口代表がストレートに説明してくれたおかげで、公明党への信頼感が増した」といった声をよく聞くようになりました。〉

 公明党と創価学会の関係について、公明党議員がストレートに説明する。そうすれば「公明党はオレたちに何か隠しているんじゃないか」というウサンくささが消え、公明党への信頼感が増すわけです。山口代表はこうも語っています。

〈日本国憲法に定められた「政教分離」の原則は、特定の宗教団体の政治活動を縛るものではありません。「国家が特定の宗教を優遇したり排斥してはならない」。これが政教分離の正しい考え方です。〉(『いま、公明党が考えていること』)

 政教分離について、公明党の指導者がこのようにはっきり明言することには大きな意味があります。山口代表がおっしゃるとおり、創価学会は公明党を支援するにあたりまったくえんりょする必要はありません。また公明党の側も、創価学会の支援を堂々と受けながら国政に取り組めばいい。私は山口代表のことを政治家としても尊敬していますが、一人の宗教人としても尊敬しています。

1 2 3 4 5
★「潮WEB」無料アプリのダウンロードはこちら→ http://www.usio-mg.co.jp/app

関連記事

佐藤優 特別講演「いま、公明党が考えていること」第1回 平和を現実的にどう守るのか

関連書籍紹介

『いま、公明党が』カバー(帯あり)

新書『いま、公明党が考えていること』佐藤優 山口那津男 著

潮出版社ホームページでのご購入はこちら
Amazonでのご購入はこちら
top
  • 連載一覧
  • 著者一覧
  • カテゴリ一覧
  • ランキング
  • facebook
  • twitter
Copyright © 2015 USHIO PUBLISHING CO.,LTD. All Rights Reserved.