第1回 夜なのに「おはよう」って言うのはなぜ?
第1回 夜なのに「おはよう」って言うのはなぜ?
日本の文学やドラマが大好き
日本の皆さん、はじめまして(⌒▽⌒)
私は杜姣と言います。今は中国の西南財経大学天府学院という学校で日本語教師をしています。
私は4年間、日本の拓殖大学に留学していました。その時、日本の友達につけられたニックネームが“ジョジョ”。だから皆さんも、私のことをジョジョと呼んでくれたら嬉しいです。

授業の様子
中国にいたときから、日本の文学作品や、ドラマが大好きでした。本だったら、川端康成の『雪国』や村上春樹の『ノルウェイの森』、太宰治の『人間失格』、芥川龍之介の『羅生門』など……。映画やドラマなら、『三丁目の夕日』や『嫌われ松子の一生』かな。
でも日本のことが好きなのは、私だけじゃありません。今は中国の大学で日本語を教えているので、中国の若者が日本にとても興味をもっていることを肌身で感じます。アニメやJ-POPなどは、私以上にみんな詳しいんです。
授業が終わると、生徒たちが「先生、西野カナの『会いたくて会いたくて』歌って!」なんて言ってくるんですよ。ちょっと恥ずかしいけど、なんとか歌ってあげると、みんな大喜び! 生徒たちの「日本大好き」の思いはとても強いから、負けないように私も、日本のことを勉強中です。
それでも、日本に4年間の留学で、中国と日本の文化の違いに驚くこともたくさんありました。中日の共通点とともに、大きな違いを理解できたことは、私にとって大きな出来事でした。
このエッセイでは、そんな私がみた日本の面白さ、驚いたこと、発見したことなどを書いてみたいと思います。
つたない文章ですが、このエッセイを読んだ日本の読者の皆さんが、逆に中国に興味をもってくれるなら、こんなに嬉しいことはありません。
特に私は、中国の教育現場の第一線で日本語を教えていますので、中国の若者の好奇心がどこにあるのかもわかります。中国の若者は、日本のどういうところが好きなのか?今の中国の若者は、昔と比べてどのように変化してきたのか?自分の日々の生活のことも含めて、そんなことを、コツコツと書いていきたいです。